
JA菊池ゴボウ部会の春ゴボウ「菊池水田ごぼう」が収穫最盛期を迎えた。日量2000ケース(1ケース2キロ)を関東や関西、中京、九州に出荷する。収穫は6月まで続き、700トンの出荷を見込む。
春ゴボウ生産者65戸が59ヘクタールで栽培する。上野洋一部会長は「春ゴボウは冬にビニールを張り、草取りや温度調整などの栽培管理に手間をかけてきた。部会一丸となって品質の向上と収量アップに励みたい」と意気込む。
同部会は2019年に「地理的表示(GI)保護制度」認証を取得し、メディアでも取り上げられ知名度を高めている。20年に若手生産者による栽培技術研究会を立ち上げ、品質向上に力を入れる。栽培管理や作業の進捗(しんちょく)状況など意見交換を活発に行うことで、部会の結束力も高まり高品質なゴボウ作りにつながっている。
JAでゴボウを担当する宮川翔さんは「1、2月の冷え込みで管理作業に苦労したが、品質は良好。風味豊かなゴボウが出荷できている。春ゴボウは特に柔らかいので、素揚げにして塩を振って素材の味を楽しんでほしい」と話した。